薬剤のオーダーリングシステムを利用した抗菌薬推奨投与法の推進について

京都第一赤十字病院感染対策チーム(以下ICT)は抗菌薬の適正な投与法の実践のため,2006年6月に各抗菌薬の具体的推奨投与法を示したもの(抗菌薬推奨投与法)をイントラネットで全職員に公開した.さらに2006年10月から導入された薬剤のオーダーリングシステムにこの抗菌薬推奨投与法を組み込み,適正な使用法が簡単にオーダー可能とした.この対策の効果を判定するため,SBT/ABPCを例にとり,対策導入前後での抗菌薬の使用実態調査を行った.その結果,1日3, 4回投与が2006年5月には12%だったのが2007年2月には65%に上昇した.薬剤オーダーリングシステムを使った戦略の有用性が証明された....

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Published in日本環境感染学会誌 Vol. 23; no. 3; pp. 213 - 215
Main Authors 大野, 聖子, 向井, 忠晴, 山城, 裕子, 森, 佳寿, 村上, 稔子, 舩越, 真理
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本環境感染学会 2008
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ISSN1882-532X
1883-2407
DOI10.4058/jsei.23.213

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Summary:京都第一赤十字病院感染対策チーム(以下ICT)は抗菌薬の適正な投与法の実践のため,2006年6月に各抗菌薬の具体的推奨投与法を示したもの(抗菌薬推奨投与法)をイントラネットで全職員に公開した.さらに2006年10月から導入された薬剤のオーダーリングシステムにこの抗菌薬推奨投与法を組み込み,適正な使用法が簡単にオーダー可能とした.この対策の効果を判定するため,SBT/ABPCを例にとり,対策導入前後での抗菌薬の使用実態調査を行った.その結果,1日3, 4回投与が2006年5月には12%だったのが2007年2月には65%に上昇した.薬剤オーダーリングシステムを使った戦略の有用性が証明された.
ISSN:1882-532X
1883-2407
DOI:10.4058/jsei.23.213