A-19. ワルファリンアレルギーのため肺血栓塞栓症・深部静脈血栓症に対して新規経口抗凝固薬を用いて治療した1例

「はじめに」ワルファリンは稀ながら副作用の報告があるがアレルギー反応の頻度は不明である. 新規経口抗凝固薬(Novel Oral Anticoagulants; NOACs)はワルファリンに代わる抗凝固療法として, その安全性と有効性が報告されている. 今回我々は肺血栓塞栓症・深部静脈血栓症に対してワルファリン投与中にアレルギー反応を認めたため, 急性期からNOACsを用いて治療した症例を経験したため報告する. 「症例」「患者」; 50歳代, 男性 「主訴」: 左下肢浮腫 「現病歴」: 失業して以来活動性が低下し, 一日中臥位でいることが多くなっていた. 来院数日前より左下腿の疼痛を自覚し,...

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Published inShinzo Vol. 47; no. 7; pp. 901 - 903
Main Authors 河村, 岩成, 小宮山, 浩大, 吉田, 精孝, 宮澤, 聡, 中田, 晃裕, 森山, 優一, 荒井, 研, 北村, 健, 北條, 林太郎, 青山, 祐也, 深水, 誠二, 手島, 保, 足利, 貴志, 櫻田, 春水
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本心臓財団 2015
日本心臓財団・日本循環器学会
Japan Heart Foundation
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Summary:「はじめに」ワルファリンは稀ながら副作用の報告があるがアレルギー反応の頻度は不明である. 新規経口抗凝固薬(Novel Oral Anticoagulants; NOACs)はワルファリンに代わる抗凝固療法として, その安全性と有効性が報告されている. 今回我々は肺血栓塞栓症・深部静脈血栓症に対してワルファリン投与中にアレルギー反応を認めたため, 急性期からNOACsを用いて治療した症例を経験したため報告する. 「症例」「患者」; 50歳代, 男性 「主訴」: 左下肢浮腫 「現病歴」: 失業して以来活動性が低下し, 一日中臥位でいることが多くなっていた. 来院数日前より左下腿の疼痛を自覚し, 左下腿の浮腫と疼痛を主訴に当院整形外科を受診した. 採血上D-dimerの著明な高値を認め当科紹介となった.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.47.901