A-1. Xa阻害薬が著効した肺塞栓症の1例

「はじめに」『肺血栓塞栓症(Pulmonary Embolism:PE)および深部静脈血栓症(Deep Vein Thrombosis:DVT)の診断, 治療, 予防に関するガイドライン』は2004年に作成され, 2009年に改訂された. PEとDVTは一連の病態であることから静脈血栓塞栓症(Venous Thromboembolism:VTE)と総称されるが, 日常臨床では先述のガイドラインを用いた診療が行われている. その中ではnon-massive type PEに対してはヘパリンナトリウムおよびワルファリンカリウムによる加療を推奨している. 一方で, 2007年6月8日に『静脈血栓塞栓...

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Published inShinzo Vol. 46; no. 7; pp. 948 - 951
Main Authors 木内, 俊介, 冠木, 敬之, 池田, 隆徳, 齊藤, 大雅, 若倉, 真吾, 久武, 真二, 山﨑, 純一, 寺園, 明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本心臓財団 2014
日本心臓財団・日本循環器学会
Japan Heart Foundation
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ISSN0586-4488
2186-3016
DOI10.11281/shinzo.46.948

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Summary:「はじめに」『肺血栓塞栓症(Pulmonary Embolism:PE)および深部静脈血栓症(Deep Vein Thrombosis:DVT)の診断, 治療, 予防に関するガイドライン』は2004年に作成され, 2009年に改訂された. PEとDVTは一連の病態であることから静脈血栓塞栓症(Venous Thromboembolism:VTE)と総称されるが, 日常臨床では先述のガイドラインを用いた診療が行われている. その中ではnon-massive type PEに対してはヘパリンナトリウムおよびワルファリンカリウムによる加療を推奨している. 一方で, 2007年6月8日に『静脈血栓塞栓症の発症抑制』を効能・効果として認可された第Xa因子阻害注射薬であるフォンダパリヌクスナトリウムは, 2011年1月21日には『急性肺塞栓症及び急性深部静脈血栓症の治療』に対しても効能・効果が追加となった.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.46.948