全自動血液ガスモニタリングシステムVIA®の使用経験

【要旨】Baxter社製全自動血液ガスモニタリングシステムVIA®(VIA)は動脈ラインより自動的に採血し,回路内にあるセンサーにより血液ガス値,電解質値,ヘマトクリット値を測定し,測定後は体内に自動返血する装置である。今回我々は,超低体温下で循環停止をした9症例において,体外循環回路にVIAを取り付け測定し,VIAによる測定値と,人工心肺回路に装着した連続的血液ガスモニターの値,およびVIAの測定時に採血し手術室で使用している血液ガス分析装置の測定値と比較し,VIAの有用性を検討した。血液を自動的に吸引,返血することから,血液の無駄がなく,感染防止にもなると考えられた。VIAは体外循環回路に...

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Published in体外循環技術 Vol. 29; no. 4; pp. 387 - 389
Main Authors 朝日, 亨, 小林, 英知, 谷澤, 勝, 山村, 晃生, 佐藤, 洋平, 荻原, 幸彦, 渡辺, 省五, 一色, 淳, 清水, 剛, 石丸, 新
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本体外循環技術医学会 2002
日本体外循環技術研究会
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Summary:【要旨】Baxter社製全自動血液ガスモニタリングシステムVIA®(VIA)は動脈ラインより自動的に採血し,回路内にあるセンサーにより血液ガス値,電解質値,ヘマトクリット値を測定し,測定後は体内に自動返血する装置である。今回我々は,超低体温下で循環停止をした9症例において,体外循環回路にVIAを取り付け測定し,VIAによる測定値と,人工心肺回路に装着した連続的血液ガスモニターの値,およびVIAの測定時に採血し手術室で使用している血液ガス分析装置の測定値と比較し,VIAの有用性を検討した。血液を自動的に吸引,返血することから,血液の無駄がなく,感染防止にもなると考えられた。VIAは体外循環回路に装着し測定が可能であり,血液ガス値,電解質値において,相関係数も良好であったため体外循環中のモニターとして有用であると考えられた。
ISSN:0912-2664
1884-5452
DOI:10.7130/hokkaidoshakai.29.387