前立腺肥大症に対するThulium laser前立腺核出術 (ThuLEP) vs. TUR-P : 無作為化比較試験の現状
【目的】BPHに対するThuLEPとBipolar TUR-Pの比較試験の現状を報告する.【対象と方法】対象は, BPHに対して手術療法が必要となった症例. ThuLEP群およびTUR-P群を比較した.【結果】ThuLEP群 (n=55) およびTUR-P群 (n=55) において, 排尿状態は, 術後に有意な改善が認められた. 一方, ThuLEP群は術前後のHb減少量が少なく (P=0.032), カテーテル留置期間は短期間であった (P=0.048). また, ThuLEP群では, 術後3カ月目以上に勃起機能の回復が認められた.【考察】ThuLEPおよびTUR-P群ともに治療効果は同等で...
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Published in | Japanese Journal of Endourology Vol. 33; no. 2; pp. 341 - 346 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本泌尿器内視鏡学会
2020
Japanese Society of Endourology |
Subjects | |
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ISSN | 2186-1889 2187-4700 |
DOI | 10.11302/jsejje.33.341 |
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Summary: | 【目的】BPHに対するThuLEPとBipolar TUR-Pの比較試験の現状を報告する.【対象と方法】対象は, BPHに対して手術療法が必要となった症例. ThuLEP群およびTUR-P群を比較した.【結果】ThuLEP群 (n=55) およびTUR-P群 (n=55) において, 排尿状態は, 術後に有意な改善が認められた. 一方, ThuLEP群は術前後のHb減少量が少なく (P=0.032), カテーテル留置期間は短期間であった (P=0.048). また, ThuLEP群では, 術後3カ月目以上に勃起機能の回復が認められた.【考察】ThuLEPおよびTUR-P群ともに治療効果は同等であったが, 止血, カテーテル留置期間, および勃起温存において, ThuLEPの有用性が示唆された. |
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ISSN: | 2186-1889 2187-4700 |
DOI: | 10.11302/jsejje.33.341 |