遺伝子にコードされた膜電位センサーによる神経活動計測の現状と展望

遺伝子にコードされた膜電位センサー(GEVIs)は、多くの神経細胞からの電気シグナルを同時計測可能であるため、神経科学の分野で注目されている。しかしながらGEVIsが現在まで数多く発表されているため、使用する側としてはどのGEVIsを実験に使用すべきかわからなくなることが多い。実際にそれぞれのGEVIsには利点と欠点があり、使用する際には注意が必要である。そこで本稿では初期のイオンチャネル型から2015年に発表された最新のロドプシン-蛍光タンパク質型まで、GEVIsの開発競争の流れを振り返り、それぞれのGEVIsの特徴や実験による使い分けについて概説する。...

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Bibliographic Details
Published inDrug Delivery System Vol. 31; no. 2; pp. 119 - 126
Main Authors 永井, 健治, 稲垣, 成矩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本DDS学会 2016
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ISSN0913-5006
1881-2732
DOI10.2745/dds.31.119

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Summary:遺伝子にコードされた膜電位センサー(GEVIs)は、多くの神経細胞からの電気シグナルを同時計測可能であるため、神経科学の分野で注目されている。しかしながらGEVIsが現在まで数多く発表されているため、使用する側としてはどのGEVIsを実験に使用すべきかわからなくなることが多い。実際にそれぞれのGEVIsには利点と欠点があり、使用する際には注意が必要である。そこで本稿では初期のイオンチャネル型から2015年に発表された最新のロドプシン-蛍光タンパク質型まで、GEVIsの開発競争の流れを振り返り、それぞれのGEVIsの特徴や実験による使い分けについて概説する。
ISSN:0913-5006
1881-2732
DOI:10.2745/dds.31.119