歯周病やインプラント周囲炎の治療戦略におけるLight Emitting Diodeの可能性

「歯周病原細菌への光線力学療法の応用」歯周病の発症や進行において細菌感染は最も重要な要因であり, この細菌感染を除去するためにスケーリング・ルートプレーニングなどによる物理的プラークコントロールや抗菌薬などを用いた化学的プラークコントロールなど, さまざまな歯周治療を日々行っている. しかし, 歯肉の上皮組織内や歯周ポケット深部に潜む歯周病原細菌を除去することは困難な状況である. さらに, 最近では抗菌薬の多剤併用や長期服用による多剤耐性菌の発現が危惧されており, これらの問題を解決する新しい抗菌療法が模索されている. 東日本大震災や地球温暖化の影響もあり, 全世界的に太陽光発電などの再生可能...

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Published in日本歯科保存学雑誌 Vol. 64; no. 5; pp. 308 - 313
Main Authors 梅田, 誠, 山脇, 勲, 田口, 洋一郎, 山内, 伸浩, 今井, 一貴, 嘉藤, 弘仁
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本歯科保存学会 31.10.2021
日本歯科保存学会
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ISSN0387-2343
2188-0808
DOI10.11471/shikahozon.64.308

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Summary:「歯周病原細菌への光線力学療法の応用」歯周病の発症や進行において細菌感染は最も重要な要因であり, この細菌感染を除去するためにスケーリング・ルートプレーニングなどによる物理的プラークコントロールや抗菌薬などを用いた化学的プラークコントロールなど, さまざまな歯周治療を日々行っている. しかし, 歯肉の上皮組織内や歯周ポケット深部に潜む歯周病原細菌を除去することは困難な状況である. さらに, 最近では抗菌薬の多剤併用や長期服用による多剤耐性菌の発現が危惧されており, これらの問題を解決する新しい抗菌療法が模索されている. 東日本大震災や地球温暖化の影響もあり, 全世界的に太陽光発電などの再生可能なエネルギーの話題は事欠かない. それは医療界でも同様で, 医療界では光エネルギーを用いた光線力学療法 (Photo-dynamic Therapy : PDT) の臨床応用がさまざまな分野を席巻している.
ISSN:0387-2343
2188-0808
DOI:10.11471/shikahozon.64.308