Closed Circuitを用いた体外循環の拡張性の追求

要旨:我々は5年前よりMini Circuitによる体外循環法を導入し、約200例のCABG症例を経験した。今回、その経験を生かし、操作性と拡張性の両面を向上させたシステムの改良を行い、Mimi Circuitを用いてModified HFを簡便かつ安全に行うことのできるシステムを考案した。メイン回路のボリュームバランスを変動させることなく簡便にHFおよび除水を可能とすることを目的とし、メイン回路からのOutflowとInflowポンプをマスタースレーブ連動動作させ、更に除水・補液ラインをダブルチューブとした。これにより、メイン回路に血液濃縮器回路などのサブ回路を設置した場合でも、1つのポンプ...

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Published in体外循環技術 Vol. 35; no. 3; pp. 339 - 342
Main Authors 佐賀, 俊彦, 高田, 裕, 佐竹, 麻美, 長嶋, 隆夫, 境, 真生子, 古田, 朋之, 中井, 紀裕
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本体外循環技術医学会 2008
日本体外循環技術医学会
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ISSN0912-2664
1884-5452
DOI10.7130/hokkaidoshakai.35.339

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Summary:要旨:我々は5年前よりMini Circuitによる体外循環法を導入し、約200例のCABG症例を経験した。今回、その経験を生かし、操作性と拡張性の両面を向上させたシステムの改良を行い、Mimi Circuitを用いてModified HFを簡便かつ安全に行うことのできるシステムを考案した。メイン回路のボリュームバランスを変動させることなく簡便にHFおよび除水を可能とすることを目的とし、メイン回路からのOutflowとInflowポンプをマスタースレーブ連動動作させ、更に除水・補液ラインをダブルチューブとした。これにより、メイン回路に血液濃縮器回路などのサブ回路を設置した場合でも、1つのポンプにて操作可能となり、また、HFも除水・補液用ポンプを操作することで簡便にModified HFが可能となった。本来Mini Circuitを用いた体外循環は、患者と体外循環回路とのClosed Circuitであるため、ボリュームバランスをコントロールすることはMini Circuitを用いた体外循環を行う上で重要であり、その操作が簡便に行えるこのシステムは有用であると考えられる。
ISSN:0912-2664
1884-5452
DOI:10.7130/hokkaidoshakai.35.339