出血性ショックを呈した下肢静脈瘤の1例

下肢静脈瘤は下腿のだるさ,浮腫,掻痒感,色素沈着,皮膚潰瘍などさまざまな症状を起こしうる一方,静脈抜去術や高位結紮術に加えて血管内焼灼術などの外科的治療が根治治療として行われている.しかし,良性疾患であるため,診断されていながらも適切な治療が行われず放置されている症例も少なくない.今回我々は他院にて下肢静脈瘤を指摘されながらも放置され,出血性ショックを呈し救急搬送された症例を経験したので,若干の文献的考察を加え,報告する....

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Published in静脈学 Vol. 31; no. 3; pp. 119 - 122
Main Authors 北條, 竜司, 佐賀, 俊文, 浦田, 雅弘
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本静脈学会 28.09.2020
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Summary:下肢静脈瘤は下腿のだるさ,浮腫,掻痒感,色素沈着,皮膚潰瘍などさまざまな症状を起こしうる一方,静脈抜去術や高位結紮術に加えて血管内焼灼術などの外科的治療が根治治療として行われている.しかし,良性疾患であるため,診断されていながらも適切な治療が行われず放置されている症例も少なくない.今回我々は他院にて下肢静脈瘤を指摘されながらも放置され,出血性ショックを呈し救急搬送された症例を経験したので,若干の文献的考察を加え,報告する.
ISSN:0915-7395
2186-5523
DOI:10.7134/phlebol.20-14