糖尿病にともなう血管疾患

糖尿病による血管病変として最も重要なものが閉塞性動脈硬化症である.神経性潰瘍を生じる糖尿病性足病変との鑑別は重要で,虚血の有無を早急に診断する必要がある.閉塞性動脈硬化症では糖尿病が合併することでより一層重症化しやすく,下肢切断に至ることも稀ではない.糖尿病の早期からの適切なコントロールの必要性はもちろんのことだが,潰瘍壊死症例では早急に血行再建を行わなければならず,長期的な予後も考慮して積極的な外科治療を適切に行うことが血管外科医には求められている....

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Bibliographic Details
Published in日本血管外科学会雑誌 Vol. 32; no. 2; pp. 105 - 109
Main Author 駒井, 宏好
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本血管外科学会 23.03.2023
日本血管外科学会
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ISSN0918-6778
1881-767X
DOI10.11401/jsvs.23-00001

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Summary:糖尿病による血管病変として最も重要なものが閉塞性動脈硬化症である.神経性潰瘍を生じる糖尿病性足病変との鑑別は重要で,虚血の有無を早急に診断する必要がある.閉塞性動脈硬化症では糖尿病が合併することでより一層重症化しやすく,下肢切断に至ることも稀ではない.糖尿病の早期からの適切なコントロールの必要性はもちろんのことだが,潰瘍壊死症例では早急に血行再建を行わなければならず,長期的な予後も考慮して積極的な外科治療を適切に行うことが血管外科医には求められている.
ISSN:0918-6778
1881-767X
DOI:10.11401/jsvs.23-00001