機能的静脈不全に対するフットケア教育は浮腫を改善させる—CIVIQ-14を含めた自他覚パラメータを用いた検討

本研究では,機能的静脈不全症(FVI)患者25名を対象に,当院開発のフットケアプログラムの有効性を検討した.4カ月間の介入により,エクササイズや歩行習慣が有意に増加し,QOL評価指標であるCIVIQ-14総合スコア,VAS,rVCSS,および浮腫指標(細胞外水分比)の改善が確認された.とくに,エクササイズ頻度の増加が歩行頻度を上回り,日常生活に取り入れやすい運動として有用性が示された.また,活動度が低い患者には,プログラムの再強化が必要であることが示唆された.フットケア教育は,疾患への理解を促し,自己管理をサポートする重要な手法として意義深いと考えられる....

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Published in静脈学 Vol. 36; no. 1; pp. 69 - 77
Main Authors 越野, 理和, 瀧野, 皓哉, 富田, 伸司, 坂井田, 路子, 片岡, 恵美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本静脈学会 18.05.2025
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ISSN0915-7395
2186-5523
DOI10.7134/phlebol.25-01

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Summary:本研究では,機能的静脈不全症(FVI)患者25名を対象に,当院開発のフットケアプログラムの有効性を検討した.4カ月間の介入により,エクササイズや歩行習慣が有意に増加し,QOL評価指標であるCIVIQ-14総合スコア,VAS,rVCSS,および浮腫指標(細胞外水分比)の改善が確認された.とくに,エクササイズ頻度の増加が歩行頻度を上回り,日常生活に取り入れやすい運動として有用性が示された.また,活動度が低い患者には,プログラムの再強化が必要であることが示唆された.フットケア教育は,疾患への理解を促し,自己管理をサポートする重要な手法として意義深いと考えられる.
ISSN:0915-7395
2186-5523
DOI:10.7134/phlebol.25-01