腹部大動脈腸管瘻・人工血管腸管瘻の治療

腹部大動脈腸管瘻は横隔膜より末梢の大動脈と腸管との間に瘻孔が形成されたまれな疾患で,腹部大動脈瘤が直接腸管に穿破した一次性大動脈腸管瘻と腹部大動脈の術後に人工血管と腸管が穿通した二次性大動脈腸管瘻が存在する.いずれにしても,まれな病態ではあるが,治療には難渋する.本稿では腹部大動脈腸管瘻の治療を文献的考察を含めて,現時点での理想的な治療と治療のこつについて解説した....

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Bibliographic Details
Published in日本血管外科学会雑誌 Vol. 29; no. 3; pp. 185 - 192
Main Authors 下河辺, 久陽, 明石, 英俊
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本血管外科学会 18.06.2020
日本血管外科学会
Subjects
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ISSN0918-6778
1881-767X
DOI10.11401/jsvs.19-00015

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Summary:腹部大動脈腸管瘻は横隔膜より末梢の大動脈と腸管との間に瘻孔が形成されたまれな疾患で,腹部大動脈瘤が直接腸管に穿破した一次性大動脈腸管瘻と腹部大動脈の術後に人工血管と腸管が穿通した二次性大動脈腸管瘻が存在する.いずれにしても,まれな病態ではあるが,治療には難渋する.本稿では腹部大動脈腸管瘻の治療を文献的考察を含めて,現時点での理想的な治療と治療のこつについて解説した.
ISSN:0918-6778
1881-767X
DOI:10.11401/jsvs.19-00015