多発性骨髄腫に合併した頬粘膜，舌アミロイドーシスの1例

• Published in: 日本口腔内科学会雑誌 Vol. 27; no. 1; pp. 26 - 32
• Main Authors: 山口, 薫, 玉木, 茂久, 岩本, 哲也, 野村, 城二, 中村, 真之介, 安部, 瑞樹
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 日本口腔内科学会 2021
• Subjects: アミロイドーシス; 多発性骨髄腫; 頬粘膜
• ISSN: 2186-6147; 2186-6155
• DOI: 10.6014/jjsom.27.26

患者は77歳，男性でIgDλ型多発性骨髄腫の治療中，両側頬粘膜違和感を主訴に来科した。両側頬粘膜に暗赤色の結節状病変を多数認め，2か月後には，両側舌縁部にも頬粘膜と同様な腫瘤性病変が出現した。生検を施行したところALアミロイドーシスと診断された。生検後は，病変に著変はなかったが，1か月後，多発性骨髄腫のコントロール不良により死亡した。