舌下腺原発の腺房細胞癌の1例

舌下腺由来の腺房細胞癌はきわめて稀である。今回われわれは舌下腺由来の腺房細胞癌の1例を報告する。患者は70歳の女性で口底部に無痛性, わずかに増大傾向を示す可動性, 膨脹性腫瘤を呈していた。CTおよびMRI所見から腫瘍は舌下隙に存在していた。腫瘍は口腔内および顎下部アプローチにより切除された。腫瘍は舌下腺の底部に認められた。病理組織学的に形態学的特徴から腺房細胞癌の種々の分化段階を示していると考えられた。 細胞はCEA, α1-anticymotrypsin, α1-antitrypsin, transferrin, CD15に陽性であった。またαSMA, GFAP, CD10に陰性であった。...

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Published in日本口腔腫瘍学会誌 Vol. 19; no. 2; pp. 133 - 138
Main Authors 森, 悟, 渡邉, 裕之, 佐野, 大輔, 小澤, 総喜, 神谷, 祐司, 河原, 康, 山田, 利治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本口腔腫瘍学会 2007
日本口腔腫瘍学会
Subjects
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ISSN0915-5988
1884-4995
DOI10.5843/jsot.19.133

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Summary:舌下腺由来の腺房細胞癌はきわめて稀である。今回われわれは舌下腺由来の腺房細胞癌の1例を報告する。患者は70歳の女性で口底部に無痛性, わずかに増大傾向を示す可動性, 膨脹性腫瘤を呈していた。CTおよびMRI所見から腫瘍は舌下隙に存在していた。腫瘍は口腔内および顎下部アプローチにより切除された。腫瘍は舌下腺の底部に認められた。病理組織学的に形態学的特徴から腺房細胞癌の種々の分化段階を示していると考えられた。 細胞はCEA, α1-anticymotrypsin, α1-antitrypsin, transferrin, CD15に陽性であった。またαSMA, GFAP, CD10に陰性であった。
ISSN:0915-5988
1884-4995
DOI:10.5843/jsot.19.133