造血器悪性腫瘍治療後に生じた顎口腔領域の審美・機能障害に対して歯科口腔外科的介入で改善を図った3例

造血器悪性腫瘍に対しては薬物療法に加えて放射線治療や造血幹細胞移植が治療の中心となる。新規薬剤の導入により治療成績は向上し,長期生存症例も増加している。一方で,治療による併発症によりQOLが低下する症例もある。特に顎顔面領域においては審美障害,咀嚼や構音などの機能障害が生じることがある。今回,造血器悪性腫瘍治療後に生じた顎口腔領域の審美および機能障害に対して手術や補綴治療といった歯科的介入によりQOL改善を図った3例を経験したので報告する。...

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Published in日本口腔内科学会雑誌 Vol. 28; no. 1; pp. 12 - 19
Main Authors 蒲原, 麻菜, 合島, 怜央奈, 山下, 佳雄, 姫田, 和広, 檀上, 敦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本口腔内科学会 2022
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ISSN2186-6147
2186-6155
DOI10.6014/jjsom.28.12

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Summary:造血器悪性腫瘍に対しては薬物療法に加えて放射線治療や造血幹細胞移植が治療の中心となる。新規薬剤の導入により治療成績は向上し,長期生存症例も増加している。一方で,治療による併発症によりQOLが低下する症例もある。特に顎顔面領域においては審美障害,咀嚼や構音などの機能障害が生じることがある。今回,造血器悪性腫瘍治療後に生じた顎口腔領域の審美および機能障害に対して手術や補綴治療といった歯科的介入によりQOL改善を図った3例を経験したので報告する。
ISSN:2186-6147
2186-6155
DOI:10.6014/jjsom.28.12