歯科保存専門医:現状と今後

「緒言」 歯科専門医とは「それぞれの専門領域において適切な研修教育を受け, 十分な知識と経験を備え, 患者から信頼される専門医療を提供できる歯科医師」と定義されている. 歯科専門医制度が確立されている諸外国は多く, 「各歯科専門医の間」および「General Practitioner (GP)と歯科専門医の間」で連携して対応する歯科医療が国民に提供されている. GPが歯科医療全般を担うことが多い本邦では歯科専門医制度は限定的に運用されており, 2022年度(令和4年度)時点では5歯科専門医(口腔外科, 歯周病, 歯科麻酔, 小児歯科, 歯科放射線)のみが制度化され広告可能となっている. 一方,...

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Published in日本歯科保存学雑誌 Vol. 67; no. 2; pp. 80 - 84
Main Author 北村, 知昭
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本歯科保存学会 30.04.2024
日本歯科保存学会
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ISSN0387-2343
2188-0808
DOI10.11471/shikahozon.67.80

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Summary:「緒言」 歯科専門医とは「それぞれの専門領域において適切な研修教育を受け, 十分な知識と経験を備え, 患者から信頼される専門医療を提供できる歯科医師」と定義されている. 歯科専門医制度が確立されている諸外国は多く, 「各歯科専門医の間」および「General Practitioner (GP)と歯科専門医の間」で連携して対応する歯科医療が国民に提供されている. GPが歯科医療全般を担うことが多い本邦では歯科専門医制度は限定的に運用されており, 2022年度(令和4年度)時点では5歯科専門医(口腔外科, 歯周病, 歯科麻酔, 小児歯科, 歯科放射線)のみが制度化され広告可能となっている. 一方, 臨床歯科医学・基礎歯科医学の進歩と社会構造の変化に合わせ, 歯科医学・医療の専門領域は数十年前と比較して細分化が大きく進んでいる. 細分化された歯科医学・医療の各領域を対象とする専門学会が数多く設立され, 基礎系・臨床系を問わず, 独自の認定医・専門医システムを運用する学会も増えている.
ISSN:0387-2343
2188-0808
DOI:10.11471/shikahozon.67.80