水晶体の放射線防護に関する専門研究会中間報告書 (VI) ISO, IAEA及びIRPAの動向
「I はじめに」国際放射線防護委員会(ICRP)から水晶体の等価線量限度引き下げに関する声明が発表されたことで, 自国の法令へのこの新しい水晶体等価線量限度の取り入れを具体的に検討する必要があるとの認識から, その社会的・経済的影響を含め, 各国の関心が高まっている. 水晶体の等価線量評価法に関しては, ICRP 及び国際放射線単位測定委員会(ICRU)において, 検討が進められていることは別途報告した. 本報では, この他の国際的な動きとして, 国際標準化機構(ISO)においては水晶体線量測定にかかる国際規格に関する検討が, また, 国際原子力機関(IAEA)においては安全基準への取り入れ及...
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Published in | 保健物理 Vol. 50; no. 2; pp. 128 - 137 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本保健物理学会
2015
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Subjects | |
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Summary: | 「I はじめに」国際放射線防護委員会(ICRP)から水晶体の等価線量限度引き下げに関する声明が発表されたことで, 自国の法令へのこの新しい水晶体等価線量限度の取り入れを具体的に検討する必要があるとの認識から, その社会的・経済的影響を含め, 各国の関心が高まっている. 水晶体の等価線量評価法に関しては, ICRP 及び国際放射線単位測定委員会(ICRU)において, 検討が進められていることは別途報告した. 本報では, この他の国際的な動きとして, 国際標準化機構(ISO)においては水晶体線量測定にかかる国際規格に関する検討が, また, 国際原子力機関(IAEA)においては安全基準への取り入れ及びその適用のための具体的かつ技術的手法に関する検討が進められていることから, これらの検討状況について解説する. さらに, 国際放射線防護学会(IRPA)においても, 関連タスクグループを設立し, 各国の加盟学会の意見を取りまとめるといった活動を実施している. 合わせてこの活動内容についても報告する. |
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ISSN: | 0367-6110 1884-7560 |
DOI: | 10.5453/jhps.50.128 |