外科勤務医が医師不足を自覚する関連因子

目的:大分県外科勤務医へのアンケートから「医師不足を自覚する」要因を検討し,平成22年度の前回アンケート調査結果と比較し,医師不足の改善が得られているか検討する.方法:大分県の外科勤務医にアンケート調査を実施した.結果:有効回答者数は171名で,回答率は82%であった.131名(76.7%)で医師不足を自覚し,平成22年度の77%と同じで,医師不足の実感は改善していなかった.「医師不足を自覚する」要因を多変量解析すると,「担当入院患者11人以上」,「月間会議数7回以上」,「週間趣味5時間以上」,「学位あり」,「コミュニケーション良好」が関連していた.結語:大分県外科勤務医の多くは,未だ医師不足...

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 81; no. 1; pp. 7 - 13
Main Authors 白石, 憲男, 増田, 崇, 上田, 貴威, 猪股, 雅史, 平下, 禎二郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 2020
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ISSN1345-2843
1882-5133
DOI10.3919/jjsa.81.7

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Summary:目的:大分県外科勤務医へのアンケートから「医師不足を自覚する」要因を検討し,平成22年度の前回アンケート調査結果と比較し,医師不足の改善が得られているか検討する.方法:大分県の外科勤務医にアンケート調査を実施した.結果:有効回答者数は171名で,回答率は82%であった.131名(76.7%)で医師不足を自覚し,平成22年度の77%と同じで,医師不足の実感は改善していなかった.「医師不足を自覚する」要因を多変量解析すると,「担当入院患者11人以上」,「月間会議数7回以上」,「週間趣味5時間以上」,「学位あり」,「コミュニケーション良好」が関連していた.結語:大分県外科勤務医の多くは,未だ医師不足を実感している.特に入院患者を多く担当している外科勤務医ほど,医師不足を自覚している.しかしながら,医師間で良好に情報共有をすることにより医師不足の現状に対応しているように思われた.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.81.7