3D ASL(Arterial Spin Labeling)の使用経験

今回MRI装置のバージョンアップにより造影剤を用いないMRPerfusion撮像法である3D ASL (Arterial Spin Labeling) 法が使用可能になった。そこで撮像条件が脳血流量cerebral blood flow (CBF) 値 (単位組織量あたりの脳血流量[ml/min・100g]) へどのように影響されるのか検討を行なったので実際の臨床例を交えて報告する。撮像条件の検討については,arm及び加算回数 (NEX) を可変させた場合におけるCBF値の変化を検討した。結果, 各撮像条件を変化させて撮像を行なっても脳内の各領域のCBF値に大きな差は認められなかった。CBF値...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 63; no. 2; pp. 132 - 136
Main Authors 安部, 威彦, 岡田, 浩幸, 橋本, 英久, 三輪, 正治, 日比, 英彰
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 2014
日本農村医学会
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ISSN0468-2513
1349-7421
DOI10.2185/jjrm.63.132

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Summary:今回MRI装置のバージョンアップにより造影剤を用いないMRPerfusion撮像法である3D ASL (Arterial Spin Labeling) 法が使用可能になった。そこで撮像条件が脳血流量cerebral blood flow (CBF) 値 (単位組織量あたりの脳血流量[ml/min・100g]) へどのように影響されるのか検討を行なったので実際の臨床例を交えて報告する。撮像条件の検討については,arm及び加算回数 (NEX) を可変させた場合におけるCBF値の変化を検討した。結果, 各撮像条件を変化させて撮像を行なっても脳内の各領域のCBF値に大きな差は認められなかった。CBF値へ影響されなかった要因として, armは画像の空間分解能に, NEXはSN比に影響を及ぼすが, ラベリングされた血液のスピンに対して影響しなかったためと考える。
ISSN:0468-2513
1349-7421
DOI:10.2185/jjrm.63.132