脳卒中治療と医療経済

本論文は,脳卒中と医療経済について概説し,当教室が行ってきた費用対効果分析の研究について紹介するものである.脳卒中は世界的に主要な死因の一つであり,高齢化が進む日本では医療費の削減が重要な課題である.脳卒中の治療には,入院治療,手術,リハビリテーション,予防などがあり,日本ではそれぞれに保険制度や診療報酬の仕組みがある.脳卒中の費用対効果に関する研究は,急性期治療,リハビリテーション,予防などの分野で多く行われており,様々な介入の有効性や経済的影響が評価されている.当教室では,北海道における脳卒中の医療サービスの費用対効果を分析し,医療資源の有効活用に寄与することを目指している....

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Published in脳卒中 Vol. 47; no. 2; pp. 63 - 70
Main Authors 長内, 俊也, 栗栖, 宏多, 大橋, 和貴, Jieyu, Zhao, 森井, 康博, 小笠原, 克彦, 藤村, 幹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脳卒中学会 2025
日本脳卒中学会
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Summary:本論文は,脳卒中と医療経済について概説し,当教室が行ってきた費用対効果分析の研究について紹介するものである.脳卒中は世界的に主要な死因の一つであり,高齢化が進む日本では医療費の削減が重要な課題である.脳卒中の治療には,入院治療,手術,リハビリテーション,予防などがあり,日本ではそれぞれに保険制度や診療報酬の仕組みがある.脳卒中の費用対効果に関する研究は,急性期治療,リハビリテーション,予防などの分野で多く行われており,様々な介入の有効性や経済的影響が評価されている.当教室では,北海道における脳卒中の医療サービスの費用対効果を分析し,医療資源の有効活用に寄与することを目指している.
ISSN:0912-0726
1883-1923
DOI:10.3995/jstroke.11258