誤嚥性肺炎地域連携クリニカルパスにおけるアウトカムとゴール設定の共有
「はじめに」済生会熊本病院が取り組んでいる地域連携クリニカルパス(以下, 連携パス)の目的は, 急性期病院から回復期病院へ継続すべきアウトカムを明らかにし共有すること, 急性期病院のゴール設定と回復期病院のゴール設定の共通理解を図り, 連携を強化し継続した治療ケアを提供することである. フレイルやサルコペニアを有する高齢者の入院長期化のひとつの要因として誤嚥性肺炎がある. 今回, 回復期病院と共同でアウトカムやゴール設定を共有した誤嚥性肺炎連携パスを作成し運用を開始した. 連携パス作成開始時, 当院は在院日数8日の誤嚥性肺炎電子パスを運用しており, 回復期病院は誤嚥性肺炎パス未作成という状況で...
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Published in | 日本クリニカルパス学会誌 Vol. 22; no. 2; pp. 103 - 106 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本クリニカルパス学会
15.07.2020
日本クリニカルパス学会 |
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ISSN | 2187-6592 2436-1046 |
DOI | 10.50842/jjscp.22.2_103 |
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Summary: | 「はじめに」済生会熊本病院が取り組んでいる地域連携クリニカルパス(以下, 連携パス)の目的は, 急性期病院から回復期病院へ継続すべきアウトカムを明らかにし共有すること, 急性期病院のゴール設定と回復期病院のゴール設定の共通理解を図り, 連携を強化し継続した治療ケアを提供することである. フレイルやサルコペニアを有する高齢者の入院長期化のひとつの要因として誤嚥性肺炎がある. 今回, 回復期病院と共同でアウトカムやゴール設定を共有した誤嚥性肺炎連携パスを作成し運用を開始した. 連携パス作成開始時, 当院は在院日数8日の誤嚥性肺炎電子パスを運用しており, 回復期病院は誤嚥性肺炎パス未作成という状況であった. そのため, 当院のパスを参考に, 回復期病院の誤嚥性肺炎パスを作成することから取り組むこととした. その過程で「アウトカムの共有」と「ゴール設定の共通理解」を進めた. 誤嚥性肺炎連携パス作成から運用開始までの具体的活動について報告する. |
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ISSN: | 2187-6592 2436-1046 |
DOI: | 10.50842/jjscp.22.2_103 |