4.集中治療室での呼吸循環管理と 早期リハビリテーションをどう両立させるか

「はじめに」集中治療領域において早期からのリハビリテーションは非常に注目されており, 少しずつであるがエビデンスが構築されていきている. 一方で, わが国において, 集中治療室における早期リハビリテーションの実際は, 重要性は理解しているが, どのように導入し実践するかについて十分にコンセンサスが得られているわけではない. こうした中, 日本集中治療医学会では, 早期リハビリテーション検討委員会を立ち上げ, 根拠に基づくエキスパートコンセンサスが, 2017年に委員会報告として公表された. 循環器領域では, 急性期の心臓リハビリテーションについての十分なコンセンサスはない為, ここでは, この...

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Published inCIRCULATION CONTROL Vol. 38; no. 2; pp. 103 - 106
Main Author 佐藤, 直樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本循環制御医学会 2017
Japan Society of Circulation Control in Medicine
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ISSN0389-1844
DOI10.11312/ccm.38.103

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Summary:「はじめに」集中治療領域において早期からのリハビリテーションは非常に注目されており, 少しずつであるがエビデンスが構築されていきている. 一方で, わが国において, 集中治療室における早期リハビリテーションの実際は, 重要性は理解しているが, どのように導入し実践するかについて十分にコンセンサスが得られているわけではない. こうした中, 日本集中治療医学会では, 早期リハビリテーション検討委員会を立ち上げ, 根拠に基づくエキスパートコンセンサスが, 2017年に委員会報告として公表された. 循環器領域では, 急性期の心臓リハビリテーションについての十分なコンセンサスはない為, ここでは, この集中治療領域でのコンセンサスについて総括し, そこに循環器系に関する考察を加えることとする. 「早期リハビリテーションの重要性と目的」近年, post-intensive care syndrome (PICS) として, 集中治療室在室中あるいは退室後に生じる運動機能, 認知機能, 精神の障害をしっかりと把握し, 最大限に予防改善をすべきであるとの提唱がなされた.
ISSN:0389-1844
DOI:10.11312/ccm.38.103