医療・介護関連肺炎患者の再入院に影響を及ぼす因子の検討

【目的】本調査は医療・介護関連肺炎(以下,NHCAP)を契機に再入院する患者の特徴,再入院に影響を及ぼす因子を明らかにすることを目的に行った。【方法】2016年1~12月までの間にNHCAP を契機に地域包括ケア病棟へ入院した高齢者123 名を対象とした。診療録より後方視的に医学的属性,生化学検査値,機能的自立度,介護保険サービス,社会的情報,情報提供の方法を調査し,再入院の有無を確認した。再入院に影響する因子を決定するためにCox 比例ハザード分析を行った。【結果】年齢,退院時FIM 運動項目合計,血清アルブミン,入院から離床までの日数,対面伝達が有意な因子として抽出された。【結論】本調査に...

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Published in理学療法学 Vol. 47; no. 1; pp. 42 - 48
Main Authors 福田, 浩巳, 西田, 宗幹, 石橋, 雄介, 神田, 孝祐, 林, 久恵
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士学会 2020
日本理学療法士協会
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Summary:【目的】本調査は医療・介護関連肺炎(以下,NHCAP)を契機に再入院する患者の特徴,再入院に影響を及ぼす因子を明らかにすることを目的に行った。【方法】2016年1~12月までの間にNHCAP を契機に地域包括ケア病棟へ入院した高齢者123 名を対象とした。診療録より後方視的に医学的属性,生化学検査値,機能的自立度,介護保険サービス,社会的情報,情報提供の方法を調査し,再入院の有無を確認した。再入院に影響する因子を決定するためにCox 比例ハザード分析を行った。【結果】年齢,退院時FIM 運動項目合計,血清アルブミン,入院から離床までの日数,対面伝達が有意な因子として抽出された。【結論】本調査によりNHCAP を契機に再入院する患者の特徴,要因を確認することができた。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.11660