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医学全般にいえることですが, 循環器領域の診療はすさまじい勢いで変化しており, 私が医師となった頃とは, まるで別の領域にいる感すらあります. しかも, 変化の速度は年々加速しており, 「心臓」の若い読者諸君も新たな知識・診療技術の獲得に日々励んでおられることと思います. 医療, とりわけ, 心血管系の診療に対する思い入れが十分でなければ, 圧倒的な情報量に容易に押しつぶされるでしょう. いうまでもなく, 循環器内科の醍醐味は, 瀕死の状態で搬送された患者さんが元気に歩いて帰るところにあります. 確実に達成感が得られ, 医師であることのよろこび, 生きがいすら感じられます. このことが, 多く...

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Bibliographic Details
Published in心臓 Vol. 43; no. 1; p. 1
Main Author 李 鍾大, 李 鍾大
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本心臓財団 2011
日本心臓財団
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Summary:医学全般にいえることですが, 循環器領域の診療はすさまじい勢いで変化しており, 私が医師となった頃とは, まるで別の領域にいる感すらあります. しかも, 変化の速度は年々加速しており, 「心臓」の若い読者諸君も新たな知識・診療技術の獲得に日々励んでおられることと思います. 医療, とりわけ, 心血管系の診療に対する思い入れが十分でなければ, 圧倒的な情報量に容易に押しつぶされるでしょう. いうまでもなく, 循環器内科の醍醐味は, 瀕死の状態で搬送された患者さんが元気に歩いて帰るところにあります. 確実に達成感が得られ, 医師であることのよろこび, 生きがいすら感じられます. このことが, 多くの読者諸君が循環器内科医になった理由の一つであると思います. したがって, 諸君には十分な思い入れがあり, 斬新な知識・インターベンション技術の獲得に邁進できるよう動機付けされていることは疑う余地がないと思います. さて, 多くの若く優秀な人材の参入を得て, インターベンショナル・カーディオロジーはますます進展すると思われます.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.43.1