ステンレス鉄筋のコンクリート中における腐食発生塩化物イオン濃度に関する実験的研究

ステンレス鉄筋のJIS規格鋼種(SUS304-SD,SUS316-SD,SUS410-SD)それぞれの腐食発生限界塩化物イオン濃度を調査する目的で塩害を想定したコンクリート中腐食環境における腐食促進試験を行った.定電位保持による腐食促進によって腐食が発生する場合のモルタル試験体の内在塩化物イオン濃度,および外来塩分の浸透を促進することによってコンクリート中の鉄筋に腐食が発生する場合の塩化物イオン濃度について検討した結果,いずれの試験においても各鋼種の腐食発生限界塩化物イオン濃度は,普通鉄筋の濃度(1.2∼2.5kg/m3)よりかなり高いことが判明し,既往の研究成果とも合わせて,腐食発生限界塩化...

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Published in土木学会論文集E Vol. 65; no. 4; pp. 522 - 529
Main Authors 田所, 裕, 佃, 有射, 山路, 徹, 丸屋, 剛, 二羽, 淳一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2009
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Summary:ステンレス鉄筋のJIS規格鋼種(SUS304-SD,SUS316-SD,SUS410-SD)それぞれの腐食発生限界塩化物イオン濃度を調査する目的で塩害を想定したコンクリート中腐食環境における腐食促進試験を行った.定電位保持による腐食促進によって腐食が発生する場合のモルタル試験体の内在塩化物イオン濃度,および外来塩分の浸透を促進することによってコンクリート中の鉄筋に腐食が発生する場合の塩化物イオン濃度について検討した結果,いずれの試験においても各鋼種の腐食発生限界塩化物イオン濃度は,普通鉄筋の濃度(1.2∼2.5kg/m3)よりかなり高いことが判明し,既往の研究成果とも合わせて,腐食発生限界塩化物イオン濃度を示した.
ISSN:1880-6066
DOI:10.2208/jsceje.65.522