クリニカルインディケーターを導入するための多面的アプローチに関する考察
「背景」聖路加国際病院 循環器内科では, 2007年から心筋梗塞のクリニカルパス (以下, パス) を導入している. また, 医療の質評価指標であるQuality indicatorを測定し, 改善させるQuality improvernentと両方を含めたQI活動は当院での特徴的な活動の一つである. そのなかで, パスを単なるセット展開での業務負担軽減だけではなく「医療の質」向上の一つのツールとして用いており, これらが有機的に関連することでチーム医療・チーム形成が自然に行われてきたことを過去に報告した. 医療の質改善とパスは親和性が高く, 良いシステムの構築に役立つと想像されるが, 今回は...
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Published in | 日本クリニカルパス学会誌 Vol. 21; no. 3; pp. 159 - 161 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本クリニカルパス学会
10.09.2019
日本クリニカルパス学会 |
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ISSN | 2187-6592 2436-1046 |
DOI | 10.50842/jjscp.21.3_159 |
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Summary: | 「背景」聖路加国際病院 循環器内科では, 2007年から心筋梗塞のクリニカルパス (以下, パス) を導入している. また, 医療の質評価指標であるQuality indicatorを測定し, 改善させるQuality improvernentと両方を含めたQI活動は当院での特徴的な活動の一つである. そのなかで, パスを単なるセット展開での業務負担軽減だけではなく「医療の質」向上の一つのツールとして用いており, これらが有機的に関連することでチーム医療・チーム形成が自然に行われてきたことを過去に報告した. 医療の質改善とパスは親和性が高く, 良いシステムの構築に役立つと想像されるが, 今回はこれらの理論的背景を, 行動経済学的および経営学的背景から考察する. 「医療の質」まず, 医療の質は「The degree to which health services for individuals and populations increase the likelihood of desired health outcomes and are consistent with current professional knowledge」と定義される. |
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ISSN: | 2187-6592 2436-1046 |
DOI: | 10.50842/jjscp.21.3_159 |