肺炎を罹患した当院精神科病棟入院患者の死亡転帰に関連する因子の検討

【目的】肺炎罹患により,理学療法(Physical Therapy;以下,PT)を実施した当院精神科病棟入院患者の死亡転帰にかかわる因子を検討すること。【方法】対象は2015 年1 月~2018 年11 月の間に,医療・介護関連肺炎(Nursing and Healthcare associated Pneumonia:以下,NHCAP)を発症し,PT を実施した当院精神科病棟入院患者とした。PT 開始から120 日の観察期間中に,死亡した患者を死亡群,生存した患者を生存群とし,Cox 比例ハザード分析を用いて,死亡転帰にかかわる因子を検討した。【結果】解析対象は81 名,観察期間中の死亡者は...

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Published in理学療法学 Vol. 47; no. 6; pp. 593 - 599
Main Authors 神田, 孝祐, 坪内, 善仁, 福田, 浩巳, 石橋, 雄介, 洪, 基朝, 西田, 宗幹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士学会 2020
日本理学療法士協会
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Summary:【目的】肺炎罹患により,理学療法(Physical Therapy;以下,PT)を実施した当院精神科病棟入院患者の死亡転帰にかかわる因子を検討すること。【方法】対象は2015 年1 月~2018 年11 月の間に,医療・介護関連肺炎(Nursing and Healthcare associated Pneumonia:以下,NHCAP)を発症し,PT を実施した当院精神科病棟入院患者とした。PT 開始から120 日の観察期間中に,死亡した患者を死亡群,生存した患者を生存群とし,Cox 比例ハザード分析を用いて,死亡転帰にかかわる因子を検討した。【結果】解析対象は81 名,観察期間中の死亡者は31 名(38.3%)であった。Cox 比例ハザード分析では,年齢と発症時Body Mass Index(以下,BMI)が採択された。【結論】NHCAP を罹患した当院精神科病棟入院患者の死亡転帰は,年齢と発症時BMI に影響されることが示唆された。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.11781