院内教育システムの構築 ─シェアしてつなぐパス教育

「はじめに」 本稿は第22回日本クリニカルパス学会学術集会におけるパネルディスカッション7「院内におけるパス教育の実際-問題点は何?その解決方法は!-」での筆者の演題発表を基に原稿としたものである. 旭中央病院ではこれまで, クリニカルパス(以下, パス)の普及に向けさまざまなことに取り組んできた. パス活動は多職種で行われるため, 各分野の職種が専門性を発揮しながら役割を分担し運用できることが理想である. そのためパス教育は, 適切にパスを運用する上で欠かすことができないことであるが, 多職種の知識や経験に合わせ, 幅広い視野を持ち進めることが必要である. しかし, パス委員会を中心としたパ...

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Published in日本クリニカルパス学会誌 Vol. 25; no. 4; pp. 366 - 371
Main Authors 年光, 康雄, 小林, 康祐
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本クリニカルパス学会 30.10.2023
日本クリニカルパス学会
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ISSN2187-6592
2436-1046
DOI10.50842/jjscp.25.4_366

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Summary:「はじめに」 本稿は第22回日本クリニカルパス学会学術集会におけるパネルディスカッション7「院内におけるパス教育の実際-問題点は何?その解決方法は!-」での筆者の演題発表を基に原稿としたものである. 旭中央病院ではこれまで, クリニカルパス(以下, パス)の普及に向けさまざまなことに取り組んできた. パス活動は多職種で行われるため, 各分野の職種が専門性を発揮しながら役割を分担し運用できることが理想である. そのためパス教育は, 適切にパスを運用する上で欠かすことができないことであるが, 多職種の知識や経験に合わせ, 幅広い視野を持ち進めることが必要である. しかし, パス委員会を中心としたパス推進者もおおむね2年程度で交代がなされ, 習熟度や活動に差がみられてくる. 時には斬新と思えるような進め方の工夫もできるとよいが, 中々うまくいかないのが現状である. そこで当院では, パス学会や他施設との交流ができるパス勉強会等に参加し, 当院のパス活動に有効と思えるものは積極的に取り入れている.
ISSN:2187-6592
2436-1046
DOI:10.50842/jjscp.25.4_366