FMG技術に基づくカテーテル手技動作解析システムの開発
医療やスポーツの分野において熟練動作の計測と解析評価の試みが数多く行われている.特に医療分野のカテーテル手技のような繊細な指先動作の取得・解析には,手指の運動軌跡や姿勢計測が重要である.また,手持ちの道具に作用する把持力やつまみ力(ピンチ力)の計測も重要であるが,指先などにセンサを仕込み直接計測することは,操作者に違和感を与え,実際の動作を取得できなくなる課題がある.そこで,筋電図を利用した間接的な計測手法が広く用いられている.現在,筋電図に依らない筋活動推定手法としてForce myography(FMG)が提案されている.これは筋収縮に伴う身体部位の局所的な隆起に着目したもので,四肢に巻い...
Saved in:
Published in | Transactions of Japanese Society for Medical and Biological Engineering Vol. Annual56; no. Abstract; p. S105 |
---|---|
Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本生体医工学会
2018
Japanese Society for Medical and Biological Engineering |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1347-443X 1881-4379 |
DOI | 10.11239/jsmbe.Annual56.S105 |
Cover
Summary: | 医療やスポーツの分野において熟練動作の計測と解析評価の試みが数多く行われている.特に医療分野のカテーテル手技のような繊細な指先動作の取得・解析には,手指の運動軌跡や姿勢計測が重要である.また,手持ちの道具に作用する把持力やつまみ力(ピンチ力)の計測も重要であるが,指先などにセンサを仕込み直接計測することは,操作者に違和感を与え,実際の動作を取得できなくなる課題がある.そこで,筋電図を利用した間接的な計測手法が広く用いられている.現在,筋電図に依らない筋活動推定手法としてForce myography(FMG)が提案されている.これは筋収縮に伴う身体部位の局所的な隆起に着目したもので,四肢に巻いた圧力センサアレイ等の応答から筋活動を推定するものである. 本研究ではFMGに基づいた前腕部筋活動の計測・解析システムを開発し,ピンチ力推定に応用した.較正実験として16個の圧力センサからなるFMGデバイスを前腕に巻き付け,ロードセルに対して徐々にピンチ力を負荷,除荷する動作を繰り返し行った.FMGとロードセルから得られた値には高い相関が見られ,FMGを用いたピンチ力の定量評価の可能性を示した.この関係を利用し,実際にカテーテル操作時に作用するピンチ力の経時変化を測定し,送り操作の特徴を評価した. |
---|---|
ISSN: | 1347-443X 1881-4379 |
DOI: | 10.11239/jsmbe.Annual56.S105 |