Mid-aortic syndromeに対する横隔膜下-腎動脈下腹部大動脈バイパス術の1例

要  旨:Mid-aortic syndromeに対する解剖学的バイパス術を行い良好な結果を得たため報告する.症例は29歳男性で13歳より高血圧を指摘されていた.28歳時に肺炎罹患の際に撮影したCTで偶然に腹部大動脈狭窄と右腎動脈狭窄を指摘され,Mid-aortic syndromeと診断された.臓器虚血症状がなく高血圧に対する保存的治療が先行されたが,薬物抵抗性であったために外科的治療を行うこととなり当院へ紹介された.腹部正中切開で横隔膜下-腎動脈下腹部大動脈バイパス術,右腎動脈再建を行った.四肢血圧は術前に上下肢での差があったものの,術後は改善し第13病日目に退院した....

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Published in日本血管外科学会雑誌 Vol. 22; no. 3; pp. 649 - 651
Main Authors 佐藤, 健一郎, 山口, 敦司, 由利, 康一, 安達, 晃一, 安達, 秀雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本血管外科学会 25.04.2013
日本血管外科学会
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Summary:要  旨:Mid-aortic syndromeに対する解剖学的バイパス術を行い良好な結果を得たため報告する.症例は29歳男性で13歳より高血圧を指摘されていた.28歳時に肺炎罹患の際に撮影したCTで偶然に腹部大動脈狭窄と右腎動脈狭窄を指摘され,Mid-aortic syndromeと診断された.臓器虚血症状がなく高血圧に対する保存的治療が先行されたが,薬物抵抗性であったために外科的治療を行うこととなり当院へ紹介された.腹部正中切開で横隔膜下-腎動脈下腹部大動脈バイパス術,右腎動脈再建を行った.四肢血圧は術前に上下肢での差があったものの,術後は改善し第13病日目に退院した.
ISSN:0918-6778
1881-767X
DOI:10.11401/jsvs.22.649