蛋白質の構造解析を目的としたアニーリング型の量子コンピューターに関する研究

我々は蛋白質構造解析に特化したアニーリング方式の量子コンピューターを検討している. この手法では, 蛋白質の折り畳みに寄与する生物化学的な作用を数理モデルに取り入れ, 量子ビット回路に直接実装する. 共に最小エネルギー状態に帰着するという観点で, 蛋白質の折り畳みと量子アニーリングのメカニズムは親和性が高いと考えている. 疾病の原因究明に踏み込むことができるような量子コンピューターの実現を目指している....

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Bibliographic Details
Published inOrgan Biology Vol. 29; no. 2; pp. 72 - 83
Main Author 才田, 大輔
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本臓器保存生物医学会 2022
日本臓器保存生物医学会
Subjects
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ISSN1340-5152
2188-0204
DOI10.11378/organbio.29.72

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Summary:我々は蛋白質構造解析に特化したアニーリング方式の量子コンピューターを検討している. この手法では, 蛋白質の折り畳みに寄与する生物化学的な作用を数理モデルに取り入れ, 量子ビット回路に直接実装する. 共に最小エネルギー状態に帰着するという観点で, 蛋白質の折り畳みと量子アニーリングのメカニズムは親和性が高いと考えている. 疾病の原因究明に踏み込むことができるような量子コンピューターの実現を目指している.
ISSN:1340-5152
2188-0204
DOI:10.11378/organbio.29.72