運動ニューロン疾患の現状と展望

筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis, ALS)を含めた運動ニューロン疾患(motor neuron disease, MND)に関する研究,治療は,ここ十数年の間に家族性ALSにおける遺伝子変異の発見から新たな動物モデル,欧米および本邦でALS治療薬としてriluzoleの承認など,新しい展開がみられている. 臨床で用いられているALS診断基準と診療ガイドラインを紹介し, ALSを含めたMNDの病因・病態の解明ならびに治療薬開発の現状と今後の課題を述べる....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 92; no. 7; pp. 1344 - 1352
Main Authors 森若, 文雄, 土井, 静樹, 島, 功二, 田代, 邦雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2003
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Summary:筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis, ALS)を含めた運動ニューロン疾患(motor neuron disease, MND)に関する研究,治療は,ここ十数年の間に家族性ALSにおける遺伝子変異の発見から新たな動物モデル,欧米および本邦でALS治療薬としてriluzoleの承認など,新しい展開がみられている. 臨床で用いられているALS診断基準と診療ガイドラインを紹介し, ALSを含めたMNDの病因・病態の解明ならびに治療薬開発の現状と今後の課題を述べる.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.92.1344