壁面ディスプレイ利用による運動支援プログラムの開発と評価

ディスプレイ技術の進歩により、壁や天井、床など身の回りのどこにでも、好きなように映像を表示可能な環境が整いつつある。現状では公共の場所や商業施設などでガイダンスや広告などに利用されているが、将来的には一般家庭内にも普及すると予想される。そこで本研究では、このような映像表示技術、特に壁面ディスプレイが一般に普及した時に、医療福祉分野において健康づくりのための運動支援プログラムに利用できるのではないかと考えた。プレイヤー身体の動作を検出しフィードバックすることで、楽しみながら運動できるようにする考えは従来からあり、ウェアラブルデバイスやスマートフォン、安価なヘッドマウントディスプレイの普及などによ...

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Published inTransactions of Japanese Society for Medical and Biological Engineering Vol. Annual56; no. Abstract; p. S79
Main Authors 河村, 剛光, 鈴木, 真, 青木, 和浩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本生体医工学会 2018
Japanese Society for Medical and Biological Engineering
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ISSN1347-443X
1881-4379
DOI10.11239/jsmbe.Annual56.S79

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Summary:ディスプレイ技術の進歩により、壁や天井、床など身の回りのどこにでも、好きなように映像を表示可能な環境が整いつつある。現状では公共の場所や商業施設などでガイダンスや広告などに利用されているが、将来的には一般家庭内にも普及すると予想される。そこで本研究では、このような映像表示技術、特に壁面ディスプレイが一般に普及した時に、医療福祉分野において健康づくりのための運動支援プログラムに利用できるのではないかと考えた。プレイヤー身体の動作を検出しフィードバックすることで、楽しみながら運動できるようにする考えは従来からあり、ウェアラブルデバイスやスマートフォン、安価なヘッドマウントディスプレイの普及などにより様々な試みがなされているが、身体と同じサイズ、位置関係で表示できる壁面ディスプレイは、これらとはまた違ったユーザエクスペリエンスを提供することができる。具体的には壁面ディスプレイに表示された仮想のオブジェクトと、プレイヤーが直にインタラクションできるものを目指している。本報では、プレイヤー身体動作の検出にKinectを用い、超短焦点プロジェクタで構築した壁面ディスプレイと組み合わせ、左右への移動および上肢の運動を行わせるプログラムを開発し、加速度と筋電図の計測結果から壁面ディスプレイ利用による効果について報告する。
ISSN:1347-443X
1881-4379
DOI:10.11239/jsmbe.Annual56.S79