Lotus root-like appearanceを認めた総腸骨動脈狭窄の1例

症例は78歳男性.2015年9月頃から労作時の胸痛があり徐々に増悪,12月に当院循環器内科を受診した.狭心症の疑いにて冠動脈造影を行い左主幹部と左前下行枝に有意狭窄を認め,同部に経皮的冠動脈インターベンションを行い,薬剤溶出性ステントを留置して狭心症は改善した.スクリーニングで行ったAnkle Brachial Index(ABI)が左で0.77と低下,下肢動脈造影では左総腸骨動脈に狭窄を認めた.左下肢の跛行症状を認めたため,カテーテル治療を行った.血管内超音波(Intravascular ultrasound;IVUS)で病変を確認したところ病変部にLotus root-like appea...

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Published in心臓 Vol. 49; no. 4; pp. 398 - 404
Main Authors 中込, 敏文, 大塚, 智, 丹羽, 学, 岩瀬, 敬祐, 田中, 寿和, 宮崎, 達也, 鈴木, 徳幸, 三木, 研, 平井, 稔久
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本心臓財団 15.04.2017
日本心臓財団・日本循環器学会
Subjects
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ISSN0586-4488
2186-3016
DOI10.11281/shinzo.49.398

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Summary:症例は78歳男性.2015年9月頃から労作時の胸痛があり徐々に増悪,12月に当院循環器内科を受診した.狭心症の疑いにて冠動脈造影を行い左主幹部と左前下行枝に有意狭窄を認め,同部に経皮的冠動脈インターベンションを行い,薬剤溶出性ステントを留置して狭心症は改善した.スクリーニングで行ったAnkle Brachial Index(ABI)が左で0.77と低下,下肢動脈造影では左総腸骨動脈に狭窄を認めた.左下肢の跛行症状を認めたため,カテーテル治療を行った.血管内超音波(Intravascular ultrasound;IVUS)で病変を確認したところ病変部にLotus root-like appearanceを認めた.病変部にステントを留置して造影上0%,圧較差に改善した.下肢動脈に典型的なLotus root-like appearanceを認めたため報告する.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.49.398