足部捻挫後に出現した複合性局所疼痛症候群タイプ1の改善にキセノン光の腰部交感神経節近傍照射が有効であった一症例
〔目的〕本症例研究では,右足部捻挫後に複合性局所疼痛症候群タイプ1(CRPS1)を呈した症例に対してキセノン光の腰部交感神経節近傍照射(Xe-LSGI)を実施し,その効果を検討した.〔対象〕症例は,右足部捻挫後に持続的な疼痛を呈し,受傷後9ヶ月経過時点でCRPS1と診断された30歳男性であった.〔方法〕10分間のXe-LSGIを1日1回実施した.Xe-LSGIは2~3日に一度,計6回施行した.評価項目は,右足趾皮膚温,右足部疼痛,右足関節自動関節可動域,立位での右下肢最大荷重率とした.〔結果〕評価項目の内,Xe-LSGIにより右足趾皮膚温の上昇,右足部疼痛の軽減,立位での右下肢最大荷重率の増加...
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Published in | 理学療法科学 Vol. 26; no. 3; pp. 447 - 450 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
2011
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Subjects | |
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ISSN | 1341-1667 2434-2807 |
DOI | 10.1589/rika.26.447 |
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Summary: | 〔目的〕本症例研究では,右足部捻挫後に複合性局所疼痛症候群タイプ1(CRPS1)を呈した症例に対してキセノン光の腰部交感神経節近傍照射(Xe-LSGI)を実施し,その効果を検討した.〔対象〕症例は,右足部捻挫後に持続的な疼痛を呈し,受傷後9ヶ月経過時点でCRPS1と診断された30歳男性であった.〔方法〕10分間のXe-LSGIを1日1回実施した.Xe-LSGIは2~3日に一度,計6回施行した.評価項目は,右足趾皮膚温,右足部疼痛,右足関節自動関節可動域,立位での右下肢最大荷重率とした.〔結果〕評価項目の内,Xe-LSGIにより右足趾皮膚温の上昇,右足部疼痛の軽減,立位での右下肢最大荷重率の増加が認められた.〔結語〕Xe-LSGIは,下肢のCRPS1を呈する症例に対して有効である可能性が示唆された. |
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ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.26.447 |