薬剤耐性菌に対する126床市中病院における抗菌薬適正使用支援活動の方略と効果

「緒言」近年, 薬剤耐性(antimicrobial resistance: AMR)は環境や人の健康に影響を及ぼす世界的な公衆衛生上の最大の課題の1つとなっている(World Health Organization. 2020 Antibiotic resistance; 2020. Available from: https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/antibiotic-resistance, 2023年9月8日). 医療機関においては, AMRによる感染症により, 入院期間の長期化や病院コストの増大, 死亡率の上昇を招いている...

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Published in医療薬学 Vol. 50; no. 3; pp. 113 - 121
Main Authors 有馬, 隆司, 藤﨑, 崇史, 桑波田, 聡, 竹中, 俊宏, 中村, 聡志, 本屋, 敏郎, 黒木, 優歩, 中島, 隆司, 安水, 里美, 田代, 良一, 愛甲, 隼人, 東, 勇希
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本医療薬学会 10.03.2024
日本医療薬学会
Subjects
antimicrobial resistance
antimicrobial stewardship
antimicrobial use density
levofloxacin
pharmaceutical care
post-prescription audits
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ISSN1346-342X
1882-1499
DOI10.5649/jjphcs.50.113

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Summary:「緒言」近年, 薬剤耐性(antimicrobial resistance: AMR)は環境や人の健康に影響を及ぼす世界的な公衆衛生上の最大の課題の1つとなっている(World Health Organization. 2020 Antibiotic resistance; 2020. Available from: https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/antibiotic-resistance, 2023年9月8日). 医療機関においては, AMRによる感染症により, 入院期間の長期化や病院コストの増大, 死亡率の上昇を招いている. 2016年には米国感染症学会/米国病院疫学学会による抗菌薬管理ガイドラインにおいて, 不適切な抗菌薬の使用を減らし, 抗菌薬の副作用, 菌交代現象, 薬剤耐性菌の出現など抗菌薬使用による意図しない結果を最小限に抑えながら臨床転帰を最適化すること, さらには医療の質に悪影響を与えることなく医療費を削減することを目標とした抗菌薬適正使用支援プログラム(antimicrobial stewardship program: ASP)が提唱された.
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.50.113