エンシュア・リキッド®投与時の経管チューブ閉塞要因の検索とその回避方法の検討
「緒言」 これまでに我々は, 内服薬剤の経管投与を実施する際に生じうる配合変化やチューブ閉塞の防止に寄与するデータベースの構築を行い, 臨床応用を試みてきた. 一方で経腸栄養剤においても同様の問題が生じている. 経腸栄養剤の投与により生じる経腸栄養チューブの閉塞は, 薬剤や栄養剤の中断, チューブ再留置による患者への負荷を生じることから, 未然に防止することが臨床的に重要である. ところが, このチューブ閉塞を防止するためのエビデンスは未だに十分に得られていない. 経腸栄養剤管理中のチューブ閉塞は半消化態の栄養剤を投与している場合に多く生じており, その原因として保健機能食品等の混合によるpH...
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Published in | 医療薬学 Vol. 45; no. 9; pp. 522 - 527 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人日本医療薬学会
10.09.2019
日本医療薬学会 |
Subjects | |
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Summary: | 「緒言」 これまでに我々は, 内服薬剤の経管投与を実施する際に生じうる配合変化やチューブ閉塞の防止に寄与するデータベースの構築を行い, 臨床応用を試みてきた. 一方で経腸栄養剤においても同様の問題が生じている. 経腸栄養剤の投与により生じる経腸栄養チューブの閉塞は, 薬剤や栄養剤の中断, チューブ再留置による患者への負荷を生じることから, 未然に防止することが臨床的に重要である. ところが, このチューブ閉塞を防止するためのエビデンスは未だに十分に得られていない. 経腸栄養剤管理中のチューブ閉塞は半消化態の栄養剤を投与している場合に多く生じており, その原因として保健機能食品等の混合によるpHの低下によるカゼインや大豆タンパクの凝固(カード化)が示唆されている. 現在, 臨床現場ではチューブの開存性を保つために栄養剤投与前後に白湯を用いたチューブフラッシュや酢酸ロックなどのチューブケアが行われている. |
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ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
DOI: | 10.5649/jjphcs.45.522 |