遺伝性出血性末梢血管拡張症合併例に対する三尖弁および僧帽弁形成術
症例は78歳女性.遺伝性出血性末梢血管拡張症(オスラー病)の既往があり,うっ血性心不全を呈した三尖弁および僧帽弁閉鎖不全症に対して,加療目的に入院となった.繰り返す鼻出血と肺動静脈瘻を認めたが周術期合併症なく三尖弁および僧帽弁形成術を施行できた.オスラー病は全身血管奇形を特徴とするが,病態を意識した術前検査および周術期管理を行うことで安全に体外循環を使用した手術が可能であったので文献的考察を加えて報告する....
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Published in | 心臓 Vol. 54; no. 2; pp. 202 - 206 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益財団法人 日本心臓財団
15.02.2022
日本心臓財団・日本循環器学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0586-4488 2186-3016 |
DOI | 10.11281/shinzo.54.202 |
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Summary: | 症例は78歳女性.遺伝性出血性末梢血管拡張症(オスラー病)の既往があり,うっ血性心不全を呈した三尖弁および僧帽弁閉鎖不全症に対して,加療目的に入院となった.繰り返す鼻出血と肺動静脈瘻を認めたが周術期合併症なく三尖弁および僧帽弁形成術を施行できた.オスラー病は全身血管奇形を特徴とするが,病態を意識した術前検査および周術期管理を行うことで安全に体外循環を使用した手術が可能であったので文献的考察を加えて報告する. |
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ISSN: | 0586-4488 2186-3016 |
DOI: | 10.11281/shinzo.54.202 |