HoLEPにおける術後腹圧性尿失禁を防ぐための手技の工夫

HoLEP (holmium laser enucleation of prostate) における周術期合併症の1つである一過性の腹圧性尿失禁 (stress urinary incontinence; SUI) を予防する工夫として, 前立腺部尿道12時にある腺組織を有しない前葉線維筋性間質 (anterior fibromuscular stroma ; AFS) を温存するHoLEP術式を紹介した. この術式は, 前立腺部尿道の11時から1時の粘膜を帯状に残るように切開し, AFSを温存する方法である. 膀胱頸部から尖部まで核出する境界線が明確になることで, 術式が簡略化して初心者でも...

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Published inJapanese Journal of Endourology Vol. 33; no. 2; pp. 244 - 247
Main Authors 岩本, 秀安, 小林, 隆彦, 伊藤, 歌織, 藤崎, 友基也, 木村, 友哉, 寺田, 直樹, 賀本, 敏行
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本泌尿器内視鏡学会 2020
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Summary:HoLEP (holmium laser enucleation of prostate) における周術期合併症の1つである一過性の腹圧性尿失禁 (stress urinary incontinence; SUI) を予防する工夫として, 前立腺部尿道12時にある腺組織を有しない前葉線維筋性間質 (anterior fibromuscular stroma ; AFS) を温存するHoLEP術式を紹介した. この術式は, 前立腺部尿道の11時から1時の粘膜を帯状に残るように切開し, AFSを温存する方法である. 膀胱頸部から尖部まで核出する境界線が明確になることで, 術式が簡略化して初心者でもオリエンテーションを付けやすいという利点があり, また尖部剝離操作の際に愛護的操作を意識するようになり, SUI発生率が低下した.
ISSN:2186-1889
2187-4700
DOI:10.11302/jsejje.33.244