疾患特異的・患者立脚型慢性腰痛症患者機能評価尺度;JLEQ(Japan Low back pain Evaluation Questionnaire)
「はじめに」日本整形外科学会理学診療委員会(現運動器リハビリテーション委員会), 日本理学診療医学会(現日本運動器リハビリテーション学会)診療報酬等検討委員会, 日本臨床整形外科医会整形外科理学療法等検討委員会は2001年より合同委員会を組織して, 運動器疾患に対する運動療法, 物理療法の効果を, 今日のEBMの水準をクリアしたレベルにおいて検証する臨床試験を企画, 実施してきた. 臨床試験におけるアウトカム(治療成果)測定尺度は患者立脚型機能評価尺度を用いることとしたが, 従来から用いられてきたJOAスコアは患者立脚型ではないことから, わが国の文化を反映しかつ国際的比較を行うことができる慢...
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Published in | 日本腰痛学会雑誌 Vol. 13; no. 1; pp. 225 - 235 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本腰痛学会
2007
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ISSN | 1345-9074 1882-1863 |
DOI | 10.3753/yotsu.13.225 |
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Summary: | 「はじめに」日本整形外科学会理学診療委員会(現運動器リハビリテーション委員会), 日本理学診療医学会(現日本運動器リハビリテーション学会)診療報酬等検討委員会, 日本臨床整形外科医会整形外科理学療法等検討委員会は2001年より合同委員会を組織して, 運動器疾患に対する運動療法, 物理療法の効果を, 今日のEBMの水準をクリアしたレベルにおいて検証する臨床試験を企画, 実施してきた. 臨床試験におけるアウトカム(治療成果)測定尺度は患者立脚型機能評価尺度を用いることとしたが, 従来から用いられてきたJOAスコアは患者立脚型ではないことから, わが国の文化を反映しかつ国際的比較を行うことができる慢性腰痛症患者に対する患者立脚型疾患特異的QOL評価尺度を開発した. 「I. 開発過程」RDQ(Roland-Morris Disability Questionnaire)1)ならびにODI(Oswestry Disability Index)2)を参考に, わが国の生活環境において慢性腰痛症患者が経験している痛み, 日常生活の状態, ふだんの活動運動機能, 健康・精神状態を5段階でたずねる30の設問を作成し, 痛みの程度をたずねるVASを加えて, 自記式の日本版慢性腰痛症機能評価尺度(Japan Low back pain Evaluation Questionnaire:JLEQ)とした(付表1, 2). |
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ISSN: | 1345-9074 1882-1863 |
DOI: | 10.3753/yotsu.13.225 |