災害・被ばく医療における放射線看護教育――長崎大学・福島県立医科大学の共同専攻が目指すもの
平成23年3月11日に発生した東日本大震災とそれに引き続く東京電力福島第一原子力発電所(以下, 福島原発)事故で災害・被ばく医療やリスクコミュニケーションに対応できる医療分野での人材の育成が喫緊の課題であることが明らかになりました. これまで長崎大学, 弘前大学, 鹿児島大学は大学院課程において, 放射線看護の高度看護実践家の養成を進めてきました. さらに平成28年4月から長崎大学と福島県立医科大学は「災害・被ばく医療科学共同専攻」を設置し, 災害サイクルに応じた専門的知識をもったプロフェッショナルな人材を育成するため教育を開始します. 本シンポジウムでは共同専攻における専門職の教育について,...
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Published in | 日本放射線看護学会誌 Vol. 4; no. 1; pp. 44 - 46 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本放射線看護学会
31.03.2016
The Radiological Nursing Society of japan |
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Summary: | 平成23年3月11日に発生した東日本大震災とそれに引き続く東京電力福島第一原子力発電所(以下, 福島原発)事故で災害・被ばく医療やリスクコミュニケーションに対応できる医療分野での人材の育成が喫緊の課題であることが明らかになりました. これまで長崎大学, 弘前大学, 鹿児島大学は大学院課程において, 放射線看護の高度看護実践家の養成を進めてきました. さらに平成28年4月から長崎大学と福島県立医科大学は「災害・被ばく医療科学共同専攻」を設置し, 災害サイクルに応じた専門的知識をもったプロフェッショナルな人材を育成するため教育を開始します. 本シンポジウムでは共同専攻における専門職の教育について, 放射線看護教育の現状と課題を踏まえ, 専攻の果たす役割について討論しました. 最初の高村昇氏(長崎大学原爆後障害医療研究所)は福島原発事故発災直後から福島県放射線健康リスク管理アドバイザーとして活躍されており, 「共同専攻の概要, カリキュラムの特徴」を発表いただきました. |
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ISSN: | 2187-6460 2433-5649 |
DOI: | 10.24680/rnsj.4.1_44 |