術前診断が可能であった胆嚢捻転症
88歳, 女性. 主訴:腹痛 現病歴:入院前日からの右側腹部痛を主訴に救急外来を受診した. 血液検査にて炎症反応上昇と腹部超音波にて胆嚢腫大と胆嚢壁の肥厚を認めたため胆嚢炎の疑いで緊急入院となった. 入院時現症:身長139cm, 体重34.2kg, BMI17.7. 亀背を認めた. 体温37.2℃, 血圧157/84mmHg, 脈拍83回/分, 呼吸数18回/分, SpO2 97%. 腹部は平坦, 軟, 右側腹部に圧痛を認めた. 反跳痛は認めなかった. Murphy徴候陰性であった. 入院時血液・生化学検査:白血球8900/μl, CRP6.18mg/dlと炎症反応上昇を認めた. 肝胆道系酵素...
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Published in | 胆道 Vol. 37; no. 1; pp. 134 - 138 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本胆道学会
31.03.2023
日本胆道学会 |
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Summary: | 88歳, 女性. 主訴:腹痛 現病歴:入院前日からの右側腹部痛を主訴に救急外来を受診した. 血液検査にて炎症反応上昇と腹部超音波にて胆嚢腫大と胆嚢壁の肥厚を認めたため胆嚢炎の疑いで緊急入院となった. 入院時現症:身長139cm, 体重34.2kg, BMI17.7. 亀背を認めた. 体温37.2℃, 血圧157/84mmHg, 脈拍83回/分, 呼吸数18回/分, SpO2 97%. 腹部は平坦, 軟, 右側腹部に圧痛を認めた. 反跳痛は認めなかった. Murphy徴候陰性であった. 入院時血液・生化学検査:白血球8900/μl, CRP6.18mg/dlと炎症反応上昇を認めた. 肝胆道系酵素の上昇は認めなかった. 腹部超音波検査:胆嚢腫大と胆嚢壁肥厚を認めた. 内部に結石は認めなかった. カラードップラーモードにて胆嚢壁の血流低下を認めた. 胆嚢周囲に少量液体貯留を認めた. 腹部ダイナミックCT:胆嚢は腫大しており胆嚢壁はびまん性に高度の肥厚を認めた. |
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ISSN: | 0914-0077 1883-6879 |
DOI: | 10.11210/tando.37.134 |