体組成分析で算出したエネルギー消費量の有用性

臨床現場においてDual Energy X‐Ray Absorptiometry法や生体電気インピーダンス測定法を用いて体組成分析を測定する施設が多くなり,各パラメータが栄養状態だけでなく,サルコペニアや予後予測の指標として用いられるようになった.体組成分析において測定された除脂肪体重(Fat free mass)は実質臓器と筋肉量と高い相関を認める.そのため実際のエネルギー消費に関わる部位を表すとされ,エネルギー消費量の測定変数として用いやすい.体組成分析は,近年では体組成分析で作成された安静時エネルギー消費量(Resting energy expenditure)算定式は,身長,体重,年齢...

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Published in外科と代謝・栄養 Vol. 53; no. 4; pp. 163 - 168
Main Authors 田中, 芳明, 古賀, 義法, 石井, 信二, 坂本, 早季, 八木, 実, 升井, 大介, 橋詰, 直樹, 東舘, 成希, 七種, 伸行, 深堀, 優, 愛甲, 崇人
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本外科代謝栄養学会 2019
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ISSN0389-5564
2187-5154
DOI10.11638/jssmn.53.4_163

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Summary:臨床現場においてDual Energy X‐Ray Absorptiometry法や生体電気インピーダンス測定法を用いて体組成分析を測定する施設が多くなり,各パラメータが栄養状態だけでなく,サルコペニアや予後予測の指標として用いられるようになった.体組成分析において測定された除脂肪体重(Fat free mass)は実質臓器と筋肉量と高い相関を認める.そのため実際のエネルギー消費に関わる部位を表すとされ,エネルギー消費量の測定変数として用いやすい.体組成分析は,近年では体組成分析で作成された安静時エネルギー消費量(Resting energy expenditure)算定式は,身長,体重,年齢,性別を用いる算定式と比較して,実際に測定された安静時エネルギー消費量よりも誤差の少ない算定式と考えられている.本書では体組成分析を用いたエネルギー消費量の測定について述べる.
ISSN:0389-5564
2187-5154
DOI:10.11638/jssmn.53.4_163