ハイヒール用インソールが前足部荷重圧および運動機能に及ぼす影響

要旨:ハイヒール用インソールの使用が, ハイヒール着用時の前足部荷重圧と運動機能へ与える影響を解明することを目的とした. ハイヒールを常用しない健常女性8名を対象とし, ヒール高9cmのハイヒールに対して, ハイヒール用インソール(リアライン(R)・インソール・フェム, 以下フェム)の有無で片脚立位時間, 片脚連続ジャンプ回数, 片脚立位時における前足部最大圧および前足部平均圧, 階段昇降時間を比較した. 片脚立位持前足部最大圧が統計学的有意に減少した. フェム使用による主観的な不快感を訴えたものはいなかった. フェムの使用がハイヒール着用時の前足部の疼痛減少につながる可能性を示した. 「I....

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Published inヘルスプロモーション理学療法研究 Vol. 3; no. 3; pp. 113 - 117
Main Authors 大場裕之, 馬場孝祐, 橋岡恵子, 伊藤一也, 森本将司, 朝日大介, 貞松俊弘, 久我哲也, 秋山寛治, 蒲田和芳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ヘルスプロモーション理学療法学会 01.10.2013
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Summary:要旨:ハイヒール用インソールの使用が, ハイヒール着用時の前足部荷重圧と運動機能へ与える影響を解明することを目的とした. ハイヒールを常用しない健常女性8名を対象とし, ヒール高9cmのハイヒールに対して, ハイヒール用インソール(リアライン(R)・インソール・フェム, 以下フェム)の有無で片脚立位時間, 片脚連続ジャンプ回数, 片脚立位時における前足部最大圧および前足部平均圧, 階段昇降時間を比較した. 片脚立位持前足部最大圧が統計学的有意に減少した. フェム使用による主観的な不快感を訴えたものはいなかった. フェムの使用がハイヒール着用時の前足部の疼痛減少につながる可能性を示した. 「I. はじめに」 ハイヒールは女性のファッションの重要な要素であり, かつフォーマルな履物としての利用頻度も高い. 「人口推計年報」では, ハイヒールを着用する頻度が高い18-35歳の女性は, 約1300万人(平成21年10月時点)と推計された.
ISSN:2186-3741
DOI:10.9759/hppt.3.113