マイクロ流体デバイス:薬剤学研究・開発のツールとして

「1. はじめに」筆者らは, 工学研究院応用化学部門の生物計測化学研究室に所属しており, 主にバイオ分析・計測技術の開発に取り組んでいる. つまり, 薬剤学という意味では素人集団である. その素人集団に, 「薬剤学 - 生命とくすり - 」のコラム : R&Dの執筆依頼がきたのは, 筆者らが取り組んでいる「マイクロ流体デバイスの応用研究」が, 薬剤学の研究にも有用であると考えてくれたからであろう. 本誌読者も「マイクロ流体デバイス」という言葉は聞いたことがあるのではないだろうか. 聞いたことのない読者も「マイクロタス (μ-TAS : Micro Total Analysis Syst...

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Published in薬剤学 Vol. 79; no. 3; pp. 124 - 129
Main Authors 渡慶次, 学, 木村, 笑, 西山, 慶音, 真栄城, 正寿
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本薬剤学会 2019
日本薬剤学会
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ISSN0372-7629
2188-3149
DOI10.14843/jpstj.79.124

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Summary:「1. はじめに」筆者らは, 工学研究院応用化学部門の生物計測化学研究室に所属しており, 主にバイオ分析・計測技術の開発に取り組んでいる. つまり, 薬剤学という意味では素人集団である. その素人集団に, 「薬剤学 - 生命とくすり - 」のコラム : R&Dの執筆依頼がきたのは, 筆者らが取り組んでいる「マイクロ流体デバイスの応用研究」が, 薬剤学の研究にも有用であると考えてくれたからであろう. 本誌読者も「マイクロ流体デバイス」という言葉は聞いたことがあるのではないだろうか. 聞いたことのない読者も「マイクロタス (μ-TAS : Micro Total Analysis System) 」, 「ラボオンナチップ (Lab on a Chip) 」という言葉なら聞いたことがあるだろう. ガラスや樹脂の基板上に流路やチャンバーを作製し, それを利用して分析・計測を行うデバイスのことである.
ISSN:0372-7629
2188-3149
DOI:10.14843/jpstj.79.124