小児製剤フォーカスグループの活動紹介
「1. 小児製剤にフォーカスする理由」 添付文書に小児の効能・効果, 用法・用量が記載されている薬剤は約30%で, 子供が飲みやすい剤形はさらに少ない. 世界には5,000~8,000種類の希少疾患があり, その2/3は2歳までに発症すると言われている. そんな現状を知った世界の研究者が少しでも問題解決をしようと様々な活動をしている. 研究者の根底には世のため・人のためになることをしたいという気持ちがあるのだから, 小児製剤の研究を通して出会える人は, とても人の好い方ばかりである. だからこれはもうやらない理由がない. ぜひ我々小児製剤フォーカスグループ(FG)の一員となって応援していただき...
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Published in | 薬剤学 Vol. 80; no. 6; pp. 303 - 306 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本薬剤学会
2020
日本薬剤学会 |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0372-7629 2188-3149 |
DOI | 10.14843/jpstj.80.303 |
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Summary: | 「1. 小児製剤にフォーカスする理由」 添付文書に小児の効能・効果, 用法・用量が記載されている薬剤は約30%で, 子供が飲みやすい剤形はさらに少ない. 世界には5,000~8,000種類の希少疾患があり, その2/3は2歳までに発症すると言われている. そんな現状を知った世界の研究者が少しでも問題解決をしようと様々な活動をしている. 研究者の根底には世のため・人のためになることをしたいという気持ちがあるのだから, 小児製剤の研究を通して出会える人は, とても人の好い方ばかりである. だからこれはもうやらない理由がない. ぜひ我々小児製剤フォーカスグループ(FG)の一員となって応援していただきたいし, 共々に小児薬・小児製剤の研究開発を推進してほしいと願っている. 近年世界中で小児薬・小児製剤の問題を改善しようという動きは見えてきている. 欧州では2007年, 米国では2012年から, 新薬開発において小児薬の開発計画を提出することが義務となった結果, 欧州医薬品庁(EMA)によると, 2007年前後の10年間で, 新しい小児薬および小児適応追加の数は約2倍に増加した. |
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ISSN: | 0372-7629 2188-3149 |
DOI: | 10.14843/jpstj.80.303 |