当院における閉塞性大腸癌に対する年齢別大腸ステントの治療成績

「1. 緒言」癌による大腸閉塞に対する治療は, 2012年に本邦で自己拡張型金属ステント(self-expandable metallic stent: SEMS)が保険適用になってから, 大腸閉塞を術前に解除して一期的手術を目的とした治療(Bridge to Surgery: BTS)と緩和医療(Best Supportive Care: BSC)を行うことが可能になった. しかし, 高齢者に対する安全性と有用性について検討した報告はまだ少ないのが現状である. 当院より以前高齢者大腸閉塞に対する内視鏡治療の安全性と有効性に関して報告した. 今回更なる症例の蓄積による年齢別治療成績を検討したの...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 101; no. 1; pp. 25 - 27
Main Authors 田辺, 直人, 山本, 龍一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 09.12.2022
日本消化器内視鏡学会関東支部会
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Summary:「1. 緒言」癌による大腸閉塞に対する治療は, 2012年に本邦で自己拡張型金属ステント(self-expandable metallic stent: SEMS)が保険適用になってから, 大腸閉塞を術前に解除して一期的手術を目的とした治療(Bridge to Surgery: BTS)と緩和医療(Best Supportive Care: BSC)を行うことが可能になった. しかし, 高齢者に対する安全性と有用性について検討した報告はまだ少ないのが現状である. 当院より以前高齢者大腸閉塞に対する内視鏡治療の安全性と有効性に関して報告した. 今回更なる症例の蓄積による年齢別治療成績を検討したので報告する. 「2. 対象と方法」【対象】当院において2017年4月から2021年11月までに大腸ステント留置術を施行した閉塞性大腸癌の患者61例を対象とし75歳以上の高齢者群(A群)35例と非高齢者群(B群)26例の2群間で比較検討した.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.101.1_25