高校女子バスケットボール選手における股関節トレーニングが片脚ジャンプ着地動作に与える影響

• Published in: 理学療法科学 Vol. 39; no. 5; pp. 229 - 235
• Main Authors: 吉本, 真純, 田中, 直樹, 秋吉, 瑠果, 窪川, 徹
• Format: Journal Article
• Language: English; Japanese
• Published: 理学療法科学学会 2024
• Subjects: 片脚ジャンプ着地動作; 股関節トレーニング; 膝前十字靭帯損傷
• ISSN: 1341-1667; 2434-2807
• DOI: 10.1589/rika.39.229

〔目的〕高校女子バスケットボール選手における股関節トレーニングが片脚ジャンプ着地動作に与える影響を検討した．〔対象と方法〕高校女子バスケットボール部に所属する選手12名を対象とし，10分間の股関節トレーニングを週3回，8週間介入した．また，介入前後に股関節筋力およびジャンプ着地動作時の各関節角度，各関節モーメント，垂直方向の最大床反力を算出した．〔結果〕非利き脚側の股関節屈曲筋力，股関節外転筋力は介入後に有意に向上した．ジャンプ着地動作時の垂直方向の最大床反力値は減少し，両側股関節伸展モーメント，非利き脚股関節外転モーメント，非利き脚膝関節伸展モーメント，両側膝関節外反モーメントは有意に減少した．〔結語〕本研究の予防トレーニングは，アライメント指導を重視し，垂直方向の最大床反力を減少させ， 膝前十字靭帯損傷予防において一定の効果が得られた．