トヨタ記念病院における非重症COVID-19治療クリニカルパスの導入および運用上の工夫

「はじめに」2019年12月中国武漢にて発症報告された新型コロナウイルス感染症 (以下, COVID-19) はパンデミックとなった. 当院は, 入院を要する市中肺炎症例に対して, 多職種介入を含めた医療の標準化と臨床業務の効率化, さらには予防的介入としてのワクチン接種も含めた包括的な肺炎クリニカルパス (以下, パス) による治療を展開してきた. COVID-19の治療は, 院内感染対策を要し, 治療法が日進月歩で変化し, 疾患特異的な病態管理が多く想定された. そのため, 既存の肺炎パスではなく, 新規のCOVID-19診療パスを作成した. 導入から10カ月間の短期間において, パンデミ...

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Published in日本クリニカルパス学会誌 Vol. 24; no. 1; pp. 31 - 36
Main Authors 松本, 淳子, 奥村, 隼也, 小鹿, 由紀子, 木村, 隼大, 杉野, 安輝, 中村, さや, 内田, 岬希, 加藤, さや佳, 赤崎, 美佳, 木村, 元宏, 岡本, 泰岳, 森, 拓也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本クリニカルパス学会 28.03.2022
日本クリニカルパス学会
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ISSN2187-6592
2436-1046
DOI10.50842/jjscp.24.1_31

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Summary:「はじめに」2019年12月中国武漢にて発症報告された新型コロナウイルス感染症 (以下, COVID-19) はパンデミックとなった. 当院は, 入院を要する市中肺炎症例に対して, 多職種介入を含めた医療の標準化と臨床業務の効率化, さらには予防的介入としてのワクチン接種も含めた包括的な肺炎クリニカルパス (以下, パス) による治療を展開してきた. COVID-19の治療は, 院内感染対策を要し, 治療法が日進月歩で変化し, 疾患特異的な病態管理が多く想定された. そのため, 既存の肺炎パスではなく, 新規のCOVID-19診療パスを作成した. 導入から10カ月間の短期間において, パンデミックに伴う種々の医療情勢変化に適応すべくアップデートを図った. 当院におけるCOVID-19診療パスの導入, および運用上の工夫について報告する.
ISSN:2187-6592
2436-1046
DOI:10.50842/jjscp.24.1_31