圧・流量センサーを用いた内視鏡送気量の確認

送気量の適切な調整は内視鏡診療において重要な手技であるが,送気量の調整は経験と感覚に頼ることが多く,修練医は空気量の調整に悩むことが多い.感覚的な送気量の調整を数値で表現できれば,修練医が適切な送気量を理解できる.今回我々は工業用の圧センサーと流量センサーを内視鏡に接続し,測定した腸管内圧と送気流量を,モニター上で確認しながら,大腸内視鏡検査を行った.送気により腸管が拡張すると,大腸内圧も上昇し,ほぼ無送気による挿入では腸管は拡張せず内圧も大気圧から上昇しなかった.今回,大腸内視鏡挿入から抜去まで腸管内圧と送気流量を計測できた.今後はさらにデータを集積することで臨床への効果を検証したい....

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Bibliographic Details
Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 102; no. 1; pp. 23 - 26
Main Authors 鈴木, 翔, 永井, 瑞紀, 石橋, 史明, 森下, 鉄夫, 持田, 賢太郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 30.06.2023
日本消化器内視鏡学会関東支部会
Subjects
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.102.1_23

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Summary:送気量の適切な調整は内視鏡診療において重要な手技であるが,送気量の調整は経験と感覚に頼ることが多く,修練医は空気量の調整に悩むことが多い.感覚的な送気量の調整を数値で表現できれば,修練医が適切な送気量を理解できる.今回我々は工業用の圧センサーと流量センサーを内視鏡に接続し,測定した腸管内圧と送気流量を,モニター上で確認しながら,大腸内視鏡検査を行った.送気により腸管が拡張すると,大腸内圧も上昇し,ほぼ無送気による挿入では腸管は拡張せず内圧も大気圧から上昇しなかった.今回,大腸内視鏡挿入から抜去まで腸管内圧と送気流量を計測できた.今後はさらにデータを集積することで臨床への効果を検証したい.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.102.1_23